自分軸で生きる方法|1日5つの分かれ道
ランチのメニューを選ぶとき、まず周りが何を頼むかを聞いてから決めている。休日の予定も、着る服も、進路の相談も、どこかで誰かの反応を計算している。自分がどうしたいのかと聞かれると、少し黙ってしまう——。自分軸で生きる方法を調べているあなたは、その沈黙の時間に気づいてしまったのではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方の専門家・出雲です。先に結論をお伝えします。
- 自分軸は性格でも生き方の思想でもありません。決めるときに、どこを基準にするかという話です
- 大きな決断から変えようとすると、たいてい動けません。一日の中の小さな分かれ道から変えます
- 分かれ道は、一日に五つあります。朝、昼、誘い、夕方、夜。ここだけ見れば足ります
- 他人軸に戻る日があってかまいません。往復できることが、自分軸のある状態です
大きく生き方を変える話ではありません。今日の夕方から使える話です。
自分軸は、性格ではなく「決め方」のことです
まず、よくある三つの誤解をほどいておきます。
一つ目の誤解は、自分軸で生きる人はわがままだ、というものです。自分軸は、他人の都合を無視することではありません。他人の都合も自分の都合も、両方を材料として並べたうえで、最後にどちらを取るかを自分で決めることです。他人の都合を「見ない」のではなく、「材料の一つとして扱う」のですね。
二つ目の誤解は、自分軸のある人はぶれない、というものです。実際には、そういう人ほど頻繁に考えを変えます。ぶれないのは考えではなく、決めているのが自分だという一点だけです。
三つ目の誤解は、自分軸になれば一人で決められるようになる、というものです。誰かに相談してから決めても、自分軸は成立します。相談の結果を採用するかどうかを自分で決めているなら、それは自分軸です。
つまり、自分軸とは性質ではなく、決め方の手順のことなのですね。手順なら、練習できます。
一日の中に、分かれ道は五つあります
人生の大きな選択から自分軸を取り戻そうとすると、ほぼ止まります。転職も引っ越しも、材料が多すぎて、決め方の練習には向いていないのです。
代わりに見るのは、次の五つです。この五つは、ほとんど毎日やってきます。
第一の分かれ道は、朝起きてから最初に見るものです。目覚めた直後に画面を開くか、それとも自分の体の調子を確かめるか。ここで、その日の基準がどちらを向くかが決まります。
第二の分かれ道は、昼に何を食べるかです。小さすぎると思われるかもしれませんが、ここは自分の好みが最もはっきり出る場面です。合わせすぎる方は、ここで人の注文を待ちます。
第三の分かれ道は、誘われたときの返事です。ここは分かりやすい分かれ道ですね。その場で答えるか、いったん持ち帰るか。
第四の分かれ道は、夕方、疲れているのに何かを引き受けるかどうかです。判断力が落ちている時間帯なので、いちばん流されやすい場面です。
第五の分かれ道は、夜、寝る前に誰のことを考えているかです。決定ではないように見えますが、これも選択です。頭の中の時間を、誰に渡すかという選択ですから。
五つのうち、あなたが今いちばん他人軸に寄っているのはどれでしょうか。全部を変える必要はありません。一つで十分です。
五つの分かれ道で、基準を自分に戻す実践
朝|画面より先に、体の調子を確かめる
目が覚めたら、開くより前に一つだけ自分に聞きます。「今日の体は、重いか軽いか」。三秒で終わります。その日の予定の詰め方が、この三秒で変わります。昼|人より先に注文する
一人ではなく、誰かと一緒のときに実行するのがポイントです。先に頼むと決めるだけで、自分の好みを先に取り出す練習になります。合わせすぎが習慣になっている方は、意見ではなくこうした小さな好みから取り戻すほうが早いのです。順番については人に合わせすぎて疲れた|自分の好みを取り戻す順番に詳しく書いています。誘い|「確認して返します」と言ってから決める
その場で答えないと決めておくだけで、返事の基準が相手の表情から自分の予定に移ります。断る練習ではありません。決める場所を移す練習です。夕方|引き受ける前に、削るものの名前を言う
「これを受けたら、何を諦めることになるか」を一つ、口の中で言葉にします。「土曜の午前」「息子と過ごす夕方」。名前がつくと、決めているのが自分になります。夜|今日、自分で決めたことを一つ書く
どんなに小さくても構いません。「昼のパスタは自分で選んだ」で十分です。自分軸は自信からではなく、決めた回数の記録から立ち上がってきます。
五つ全部をやろうとしないでください。一週間は一つだけ。それが定着してから次に進むほうが、結局は早く進みます。
他人軸に戻る日があって、かまいません
自分軸を目指す方が挫折するいちばんの理由は、他人軸に戻った日を失敗として数えてしまうことです。
人の顔色をうかがう機能は、そもそも要るものです。相手の状態を読み取れなければ、仕事も家庭も回りません。問題は、その機能が使いっぱなしになっていることであって、機能そのものではないのですね。
実際、多くの方は一日の中で何度も往復しています。会議では周りに合わせ、帰り道は自分の考えに戻る。それでいいのです。往復できているなら、自分軸はすでにあります。
戻れなくなっているサインは、二つあります。一つは、一人でいるときにも他人の評価で物事を判断していること。もう一つは、自分の希望を聞かれたときに、頭の中が空白になること。この二つが続いているなら、五つの分かれ道の練習から始めてください。人の目が気になって仕方ない状態が続いている方は、人の目が気になるのを直したいで視線の置き場所を変える練習を扱っています。
大きな決断に使う前に、確かめておきたいこと
小さな分かれ道で練習を重ねたあと、いよいよ大きな決断に自分軸を使う場面が来ます。そのとき、二つだけ確かめてください。
一つ目。その決断を、疲れている時間帯に考えていないか。判断力が落ちている時間に出した結論は、自分軸ではなく疲労の産物であることがあります。同じ問いを、休んだ翌朝にもう一度立ててみてください。答えが変わらなければ、それは本物です。
二つ目。「誰かを見返したい」が混ざっていないか。見返したいという動機は強い力を持ちますが、基準はやはり相手の側にあります。相手が反応してくれるまで終わらない選択になりやすいのですね。
この二つを通ったら、あとは進んで大丈夫です。周りの反対があっても、材料として聞いたうえで自分で決めたのなら、それでいいのです。ちなみに、いい人の役から降りられずに決められない方は、いい人やめたいと思ったら|優しさを手放さない卒業法が助けになるはずです。
縁切り・開運の視点|決める回数が増えると、流れが変わります
昔から、運の流れは選択の積み重ねの上に生まれると言われてきました。大きな一回の決断ではなく、日々の小さな選択の方向がそろってきたときに、流れが変わりはじめる。そういう考え方ですね。
他人軸で暮らしていると、選択の方向がその日その日で変わります。今日はこの人に合わせ、明日は別の人に合わせる。船で言えば、舵を人に預けている状態です。どこへ向かっているのかがわからないと、進んでいる実感も持てません。
自分軸というのは、舵を握り直すことです。行き先がすぐに決まらなくてもかまいません。握っているというだけで、水の抵抗が手に伝わってきます。その手応えが、停滞していた感じを解いていくのですね。
そして、決める回数が増えてくると、あなたの周りの縁もゆっくり入れ替わります。決めない人のそばには、決めてくれる人が集まります。決める人のそばには、決めたことを尊重してくれる人が残ります。動きが出ないと感じている時期の整え方は運気の停滞から抜け出す方法にまとめてありますので、暮らし全体を見直したい方はどうぞ。
まとめ|変えるのは生き方ではなく、決め方です
- 自分軸はわがままでも孤立でもありません。材料を並べたうえで、最後に自分で決めることです
- 練習の場は一日五つの分かれ道。朝の三秒、昼の注文、誘いの返事、夕方の名前づけ、夜の一行
- 他人軸に戻る日があってかまいません。往復できていれば、自分軸はもうあります
今のあなたの流れが、どこで止まっているのか。一度、外から確かめてみませんか。
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