SNSで人と比べてしまい苦しい時の3タイプ別処方箋
「人と比べてしまう自分は、心が狭いのだろうか」——もしそう思って検索されたのなら、まずその考えを置いていってください。それは誤解です。
比べてしまうのは、あなたの性格の欠点でも、器の小ささでもありません。人が人を比べるのは、生きるために備わった機能のほうです。問題は比べること自体ではなく、比べる材料が壊れた形で、一日に何百回も流れ込んでくる環境にあります。
こんにちは、縁の整え方の専門家・出雲です。先に結論をお伝えしますね。
- 人と比べてしまうのは正常な機能で、直すべき欠点ではありません
- 苦しさは「憧れ型」「焦り型」「嫉妬型」の3タイプに分かれ、効く手当てがまったく違います
- どのタイプにも共通して効くのは、比較そのものをやめることではなく、比較の基準を自分に戻すことです
自分がどのタイプなのかがわかると、対処がぐっと軽くなります。順を追って見ていきましょう。
比べてしまうのは欠点ではなく、条件が違いすぎるだけです
人は昔から、自分の位置を知るために周りを見てきました。集団の中でどのあたりにいるのかを測ることは、安全に生きるための知恵だったのですね。だから比較の機能そのものは、悪者ではありません。
ただし、その機能が想定していた比較対象は、せいぜい村の顔見知りの数十人でした。今あなたが一日で目にするのは、数百人分の人生の、しかも最良の瞬間だけを切り取ったものです。
ここに、苦しさの本当の原因があります。あなたが比べているのは、あなたの日常の全部と、他人の人生のハイライトです。あなたは自分の失敗も、機嫌の悪い朝も、言えなかった一言も全部知っている。相手については、光の当たった三十秒しか知らない。この条件で比べれば、誰だって負けます。
つまり、あなたが負けているように感じるのは、あなたが劣っているからではなく、勝負として成立していない比較を強いられているからなのです。
あなたの苦しさはどのタイプ?——3つの見分け方
同じ「比べて苦しい」でも、心の中で起きていることは人によって違います。しんどくなる投稿を思い浮かべながら、どれに近いか探してみてください。
憧れ型——見たあとに「私もあんなふうになりたかった」と思う
- 落ち込むより、しょんぼりする感じが近い
- 相手を嫌いにはならない。むしろ好きなまま苦しい
- 見終わったあと、自分の生活が急に色あせて見える
焦り型——見たあとに「早くしなければ」と急かされる
- 年齢、結婚、出産、昇進、家の購入など、節目の投稿でざわつく
- 時計の針の音が大きくなるような感覚がある
- 落ち込むというより、そわそわして落ち着かなくなる
嫉妬型——見たあとに、胸がぎゅっと熱くなる
- 特定の相手の投稿でだけ強く反応する
- そんなふうに思う自分に、あとから罪悪感が湧く
- 見たくないのに、その人のページを何度も確認しにいってしまう
複数当てはまっても構いません。ただ、いちばん頻繁に起きるのがどれかを知っておくと、次の処方が選びやすくなります。
タイプ別の処方——効く手当ては同じではありません
憧れ型の方へ
憧れ型の苦しさは、実は道しるべです。あなたが心を動かされた投稿には、あなた自身の願いが映っています。やることは、あきらめでも我慢でもなく、翻訳です。
- しんどくなった投稿を思い出し、何に反応したのかを一語で書く(例:自由、時間、身軽さ、誰かに大事にされている感じ)
- その一語を、自分の生活で試せる最小の形に落とす(例:自由→今週末の午後を予定なしにする)
- 今週中に一度だけやってみる
憧れは、比べて負けた印ではなく、あなたが本当はほしいものの名前です。小さく手を出すと、不思議と痛みが薄れていきます。
焦り型の方へ
焦り型に効くのは、時間軸を他人から自分へ戻す作業です。
- 焦った投稿を見たら、その場で「これは誰の時計か」と自分に問う
- 紙に、自分がこの1年で実際に進めたことを3つ書き出す(どんなに小さくても構いません)
- 節目の話題が集中する時期(年末年始、年度替わり、連休明け)は、見る頻度をあらかじめ半分に減らしておく
焦りは、あなたが遅れている証拠ではなく、他人の時計の音を大きく聞きすぎている状態です。自分の歩幅を数えると、音は小さくなります。
嫉妬型の方へ
嫉妬型でいちばん大切なのは、感情の否定をやめることです。「こんなことを思う私は嫌な人間だ」という二次的な自己嫌悪のほうが、実は苦しさの大半を占めています。
- まず「今、うらやましいと思った」とだけ心の中で言葉にする。良し悪しの評価はつけない
- その相手を、フォローは外さずミュートする。関係を壊さずに視界からだけ外せます
- 1か月後にもう一度だけ見て、まだざわつくなら、フォローを外すことを検討する
なお、嫉妬型の苦しさは、相手側からも同じ矢印が飛んでいることがあります。妬み合いの構図に心当たりのある方は、友達に妬まれてると感じるときの見分け方と対処を読んでみてください。
どのタイプにも効く共通の一手——比較の基準を自分に戻す
タイプ別の処方に加えて、全員に効く土台の作業がひとつあります。比較をやめるのではなく、比較の相手を「昨日の自分」に置き換えることです。
- 夜、寝る前に一行だけ書く。「今日、少しでもましになったこと」を1つ
- 書けない日は「今日を終えた」と書く。それで合格です
- 7日たまったら読み返す。人と比べていた1週間ではなく、自分が進んだ1週間として残ります
地味ですが、これを2週間続けた方の多くが「タイムラインを見ても前ほど刺さらなくなった」と話されます。比較の機能自体は消えないので、向ける先を変えてあげるほうが早いのですね。
それでも見るたびに削られる感覚が強いときは、見る量そのものを減らすのが最短です。手順はインスタを見るのをやめたい人のための7日間手順にまとめました。
現実の付き合いのなかでも、会うたびに自慢や比較を持ち込んでくる相手がいる場合は、マウントを取ってくる友達への対処法が役に立ちます。画面の中と外、両方から矢が飛んでいると、消耗はどうしても大きくなります。
縁切り・開運の視点——比べる相手は、あなたが選べます
縁を整える側から、ひとつの見方をお伝えします。
昔から、人は日ごろ思いを向けている相手の空気に、少しずつ似ていくと言われてきました。一緒にいて気持ちが軽くなる人のそばでは軽くなり、張り合う相手のそばでは張り詰めていく、という考え方ですね。
SNSの怖さは、この「日ごろ思いを向けている相手」を、あなたが選んでいないところにあります。特に親しいわけでもない人の暮らしを毎日眺め、そのたびに胸が締めつけられる。これが年単位で続けば、心の向きが少しずつ緊張のほうへ傾いていってもおかしくありません。
一緒にいると疲れる相手のことを、昔から気を吸われる、といった言い方でも語ってきました。その特徴については運気を吸い取る人の特徴でお話ししていますが、画面越しであってもこの構図は起こり得ます。
だからこそ、見る相手を選び直すことには意味があります。あなたの心が毎日どこを向いているか。それを決める権利は、いつでもあなたの側にあります。
まとめ——比べる自分を責めるのを、今日でやめましょう
- 比べてしまうのは欠点ではなく、条件の壊れた比較を強いられているだけです
- 憧れ型・焦り型・嫉妬型で効く手当てが違います。自分のタイプに合う一手を選びましょう
- 共通して効くのは、比較の相手を昨日の自分に置き換えることです
その苦しさが、特定の誰かとの縁から来ている可能性もあります。まずは客観的に確かめてみませんか。
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