引っ越し前にすること|縁を整える段取りリスト
契約が終わり、段ボールが届いた。やることリストは役所の手続きと住所変更で真っ黒。それなのに夜、荷造りの手を止めてふと思う。「引っ越しは縁が変わるって言うけれど、手続き以外に、何かしておいたほうがいいことはないのかな」——その感覚で検索されたのではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方の専門家・出雲です。役所と契約まわりのリストは市区町村や引っ越し業者がくれますから、この記事では扱いません。ここでお話しするのは、縁の側の段取りです。
先に全体像をお見せします。引っ越しが決まってから当日までにすることは、時期別に三段階です。
- 決まった日にすること:新しい住所を知らせる縁を、選び直す
- 荷造りの期間にすること:物との縁を仕分けて、全部は運ばない
- 前日までにすること:旧居と土地に、区切りをつける
なお、そもそも引っ越しでなぜ流れが変わるのかという仕組みは引っ越しで運気が変わる理由に、苦手な人間関係が引っ越しで切れるのかという問いには引っ越しで人間関係はリセットできるかに、それぞれ一本ずつ記事があります。この記事は、その二つの手前にある「段取り」だけに絞りますね。
決まった日にすること——住所を知らせる縁を選び直す
引っ越しでいちばん最初にできる縁の整理は、実は荷造りではありません。「新しい住所を誰に知らせるか」を決めることです。
住所は、縁の距離をそのまま映します。そして引っ越しは、その距離を無理なく選び直せる、数少ない機会なのです。関係を切る宣言をしなくても、知らせる範囲を静かに選ぶだけでいい。これは角の立たない、いちばん穏やかな縁の整理だと思っています。
やり方は簡単です。
- 年賀状の住所録、宅配の送り先、スマホの連絡帳を開いて、住所を知らせてきた人をざっと書き出します
- 一人ずつ、「新居に招きたいか、これからも荷物や便りをやり取りしたいか」を基準に、知らせる・知らせないを分けます。迷った人は保留で構いません
- 知らせる人には転居の連絡を。知らせない人には、何もしません。聞かれたら答える、で十分です
罪悪感が湧くかもしれませんが、これは絶縁ではありません。距離の更新です。向こうから必要とされれば、縁はまたつながります。
荷造りの期間にすること——物との縁を仕分ける
荷造りは、物との縁の総点検です。ここでの物差しはひとつだけ。「新居でそれを使っている姿が浮かぶか」です。浮かばない物は、旧居との縁の中で役目を終えています。
仕分けには実利もはっきりあります。荷物が一箱減れば運賃も手間も減り、新居の収納には余白が生まれ、開梱の日数が縮みます。特に家電は、リサイクル法の対象品目があって処分に日数がかかることがあるので、早めに判断してください。手放す判断の物差しは古い家電を手放すタイミングにまとめています。
注意点はひとつ。思い出の物の仕分けは、疲れている夜にやらないことです。判断が極端になり、後悔のもとになります。週末の午前中に、一箱だけ、と決めて向き合ってください。
前日までにすること——旧居と土地に区切りをつける
最後の段階は、送る作法です。
まず現実的な段取りから。冷蔵庫は前日までに中身を空にして電源を切り、洗濯機は水抜きをします。搬出の通路の床置きをなくしておくと、当日の事故も防げます。掃除は「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちの問題だけでなく、退去の立ち会いと敷金精算にかかわる実務でもありますね。
そのうえで、縁の側の区切りを三つ。
- お世話になったご近所や大家さんに、短くひと言の挨拶をします。長い付き合いでなくても、区切りの挨拶は自分のためになります
- 土地の神様にお参りをして転居を告げる、という習わしが各地にあります。氏神様への挨拶と呼ばれますが、作法や考え方は地域や流派で異なります。形式より、「この土地で暮らせたことへのお礼」という気持ちがあれば十分だと私は思っています
- 荷物をすべて出した部屋で、最後に一度、窓を開けて風を通します。空になった部屋に礼を言う清めの流れは、引っ越しで運気が変わる理由の後半に書いた手順をそのまま使ってください
日取りや方角が気になり始めたら
段取りを進めるうちに、「この日でいいのか」「この方角でいいのか」が急に気になってくる方がいます。
気にする・しないは、どちらでも構いません。六曜や方位を重んじる考え方は昔からありますが、これも流派によって言うことが違いますし、日取りで引っ越しの成否が決まると断定できるものではありません。すでに決めた日程を、不安のために動かす必要はないですよ。
そのうえで、方位の考え方を暮らしに取り入れてみたいという方には、初心者向けの作法を方位取りのやり方で一から説明しています。旅行にも使える考え方なので、新生活が落ち着いてからでも遅くありません。
縁切り・開運の視点——引っ越しは、縁の結び直しの儀式
たくさんの転居の相談を受けてきて思うのは、引っ越しの荷物には二種類ある、ということです。段ボールに入る荷物と、入らない荷物。後者は、人間関係の癖、生活の癖、そして「本当は置いていきたかった何か」です。
段ボールの荷物は業者さんが運んでくれますが、入らない荷物は、放っておくと全部ついてきます。だからこの記事の三段階は、実はすべて同じことをしています。知らせる縁を選ぶのも、物を仕分けるのも、土地に礼を言うのも、「何を持っていき、何を置いていくか」を自分で決める、ということです。
決めて置いてきたものは、追いかけてきません。逃げるような引っ越しであっても、それは同じです。
まとめ
- 決まった日:新住所を知らせる範囲を選び直す。これがいちばん穏やかな縁の整理です
- 荷造り期間:「新居で使う姿が浮かぶか」で物との縁を仕分ける。家電は処分に日数がかかるため早めに
- 前日まで:挨拶・土地へのお礼・風通しで、旧居との縁に区切りをつける
新生活を機に運気の流れそのものを立て直したい方は、いまの状態を先に確かめておくと、新居での最初の一か月の過ごし方が決めやすくなります。
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