婚活で断られたとき|立ち直りの3段階
通知が来たのは、仕事の帰り道でした。画面をひらいて、二行だけの文章を読んで、そのまま何事もなかったようにスマホをしまう。家に着いて、着替えて、ご飯を食べて、お風呂に入って、そして布団に入ってから、もう一度その二行を読み返してしまう——。婚活で断られて立ち直りたいと検索したあなたは、たぶん今、その二行を何度も読み返した夜のどこかにいるのだと思います。
この記事では、断られた理由の分析はしません。先に結論をお伝えします。
- 断られた理由を推測する作業は、立ち直りを遅らせます。理由の大半は、あなたには見えない相手側の事情で決まっています
- 回復には順番があります。最初の72時間、一週間、一か月で、やることがそれぞれ違います
- 落ち込みが二週間を超えて続くときは、婚活の問題として扱わず、相談できる窓口を頼ってください
まず、理由を考えるのをやめてみませんか
断られたあと、多くの方が最初にすることは、原因さがしです。あの話題がよくなかったのか、服装か、年齢か、返信の速さか。まじめな人ほど丁寧に振り返り、次に生かそうとします。
けれど、この作業は思っているほど役に立ちません。理由は基本的に、こちらからは見えないところで決まっているからです。相手が別の人と先に進んでいた、条件の優先順位が違った、その時期に仕事や家の事情があった、単純にタイミングが合わなかった。婚活の場では、こうした事情が同時にいくつも動いています。あなたが受け取るのは結果だけで、その手前の事情は渡されません。
見えない部分を埋めようとすると、人は自分の弱いところで埋めます。だから原因さがしは、いつのまにか自分への判決になっていきます。「私は選ばれない人だ」という一文にたどり着いたとき、それは分析ではなく、疲れた頭が作った物語です。
やるとしたら、一回だけで終わる形にしてください。
- 相手から実際に言葉として伝えられたことだけを、一行で書く
- それが次に変えられることなら、変える。変えられないことなら、線を引いて閉じる
- 書いた紙は、その日のうちに畳んで引き出しにしまう
これで終わりです。言われていないことは、書かないでください。
第1段階|最初の72時間は、体を先に戻す
断られた直後の数日は、考えを整理する時期ではありません。頭は正常に働いていないと思っておいてください。この時期にやることは、判断ではなく回復です。
- 予定を一つだけ減らす。無理な予定を入れて気を紛らわせるのは、あとで反動が来ます
- アプリや連絡ツールを、72時間だけ開かない。消さなくていいので、ホーム画面から外すだけにします
- 誰かに一言だけ報告する。「今日断られた、それだけ」で十分です。内容を話す必要はありません
- 温かいものを飲んで、いつもより早く布団に入る。眠れなくても、横になっている時間を作ります
- その二行のメッセージは、読み返さない場所に移す。フォルダを分けるか、アーカイブします
この期間に「次はどうするか」を決めないでください。落ちているときに決めたことは、たいてい極端になります。婚活そのものをやめると宣言してしまうのも、逆に予定を詰め込むのも、どちらもこの72時間の中では起こりやすいのですね。
第2段階|一週間かけて、数える対象を変える
三日ほど経つと、少しずつ地面が戻ってきます。ここからは、削られた自己評価を立て直す時期です。
婚活が苦しいのは、結果が数字で返ってくるからです。会えた人数、続いた回数、断られた回数。この数字を見ている限り、評価の主導権は相手側にあります。一週間かけて、数える対象をこちらの行動に付け替えてください。
- ノートかメモアプリに、今週「自分から動いた回数」を書く。返信した、申し込んだ、写真を撮った、それだけで一回です
- 断られた件数は数えない。記録からも外します
- 婚活以外の予定を、週に二つ入れる。人と会うものと、一人で完結するものを一つずつ
- 誰かに感謝された出来事を一つ書き留める。仕事でも家族でも、どんな小さなことでもかまいません
- 断られた相手のプロフィールは、この週のうちに見えない場所へ移す
4番目を軽く見ないでくださいね。婚活の場は、人としての価値を条件で並べ替える場所です。そこにずっといると、自分の価値がその並びの中だけで決まっているように錯覚します。婚活の外にいる自分を一行でも記録しておくと、その錯覚が薄まります。
人から拒まれることへの怖さが強くなってきた方は、嫌われるのが怖い心理に、その怖さの仕組みと緩め方をまとめてあります。
第3段階|一か月後に、続け方だけを見直す
一か月ほど経つと、頭がまともに働くようになります。ここで初めて、これからの続け方を考えます。見直すのは、あなた自身ではなく、やり方のほうです。
- 使っている場が体に合っているかを見る。人数の多い場が消耗するなら、少人数や紹介型に変える
- 一か月に会う人数の上限を決める。多く会うほど、断られる回数も増えます
- お断りの連絡を受け取る形を決める。すぐ見ない、決まった時間にまとめて見る、など
- 休む期間を先に予定に入れる。走り続ける設計にしないことが、いちばんの防御です
続け方そのものに疲れが出ているなら、休み方から考えたほうが早いこともあります。疲れの種類ごとの休み方は婚活に疲れた・やめたいときの4タイプ別の休み方に、アプリでの消耗を減らす運用はマッチングアプリで疲れる理由と8つの運用にまとめました。
そして、婚活の場でうまく巡らない時期が続いているように感じるなら、恋愛だけを切り離して見るより、全体の流れを整えたほうが早いこともあります。運気の停滞から抜け出す方法に、順番と手順をまとめてあります。
落ち込みが続くときは、婚活の外に相談先を
ここは大事なところなので、はっきりお伝えします。
断られたあとに気持ちが沈むのは自然な反応です。けれど、次のような状態が二週間以上続いているなら、婚活疲れの範囲を越えているかもしれません。
- 眠れない、あるいは眠りすぎる日が続いている
- 食欲が戻らない、体重が落ちた
- 好きだったことに何も感じなくなった
- 朝、起き上がるのに時間がかかるようになった
- 自分がいなくなったほうがいい、という考えが浮かぶ
このときは、心療内科やカウンセリングなど専門の窓口に相談してください。話を聞いてもらえる場としては、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間つながります。お住まいの自治体の精神保健福祉センターにも、無料の相談窓口があります。
弱いから相談するのではありません。回復を早めるために、外の手を借りるだけのことです。
縁を整える視点から
縁の巡りという観点から、ひとつだけお話しさせてください。
私は、断られるという出来事を、縁が閉じたというより、まだ開いていなかったと受け取っています。人と人の間には、時期というものがあります。同じ二人でも、出会う時期が違えば結果が変わる。だから、選ばれなかったことは、あなたの価値が測られて足りなかったということではないのですね。
昔から、良い縁は器に注ぐ水にたとえられてきました。断られたあとの数日は、器にひびが入ったように感じる時期です。そのときに新しい水を注ごうとしても、こぼれてしまいます。まずは器を休ませる。焦って動いた日より、休んだ日のほうが、次に人と会うときの表情がやわらかくなります。
あなたが今日ひとつ断られたことは、あなたという人の答え合わせではありません。ただの一件です。何十年ぶんの縁のうちの、一件ですよ。
まとめ
- 断られた理由の推測はやめて、実際に言われた言葉だけを一度書いて閉じましょう
- 最初の72時間は体を戻す時期、一週間目は数える対象を変える時期、一か月後にやり方を見直します
- 二週間以上落ち込みが続くときは、心療内科やカウンセリング、相談窓口を頼ってください
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誰にも言えない婚活の話は、LINEからいつでも私に聞かせてくださいね。