水回りの掃除の順番|運気を上げる一巡
土曜の朝、洗面台をぴかぴかに磨いて、その勢いで浴室に入る。三十分こすって出てきたら、さっき磨いたはずの洗面台に水はねの跡が散っていて、鏡がまた白く曇っている。あの三十分は何だったのだろう——。水回りの掃除の順番を調べにこられたあなたも、こんな徒労を味わったことがあるのではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方をお伝えしている出雲です。この記事は、水回りをどの順番で回るかという段取りだけに絞ってお話しします。トイレの詳しいやり方はトイレ掃除で運気は上がる?本当かを考えるに、キッチンの詳しいやり方はキッチンの片づけと金運|散らかる4タイプに譲って、ここでは一巡の設計図だけをお渡しします。
先に結論をまとめますね。
- 掃除の順番について言われていることが食い違って見えるのは、出どころの違う三つの流れが混ざっているからです
- 家の水回りに限れば、順番を決める物差しは二つだけ。乾く時間と、道具の動く向きです
- 一巡はおよそ四十五分。まとまった時間が取れない週のために、曜日で割る形もお伝えします
よく言われる順番が、食い違って見える理由
調べてみると、いろいろなことが書いてあります。汚れているところから始めなさい。いや、きれいなところから始めなさい。上から下へ。奥から手前へ。トイレを最初に。トイレは最後に。
読むほど決まらなくなるのは当然です。これらは、もともと別の場所から来た言い方だからです。
ひとつめは、作法の流れ。人が身を清める場や、あらたまった場を先に整えるという考え方が下敷きにあります。順番そのものに意味を置く見方ですね。
ふたつめは、業務としての清掃から来た流れ。ここでは上から下へ、奥から手前へが基本になります。落とした埃は下に落ちるから、拭いた床を踏まないため。理由がはっきりしていて、そのまま家でも使えます。
みっつめは、風水など住まいの言い伝えから来た流れ。場所の性質や方位から順番を説明します。ただ、ここは流派によって言うことが違い、勧める並びも揃っていません。
この三つが混ざったまま並んでいるので、正解を探すと迷子になります。ですから、いったん全部脇に置きましょう。家の水回りだけなら、物差しは二つで足ります。
順番を決める物差しは、二つだけ
ひとつめは、乾く時間です。
水回りの掃除でいちばん時間を食っているのは、こすっている時間ではありません。洗剤を置いて待つ時間と、濡らしたあとに乾くまでの時間です。ここを段取りに組み込んでいないと、待ちながらぼんやりするか、乾いていない場所をもう一度触ることになります。
だから、洗剤を置いて待つ場所に最初に着手します。浴室がそれですね。洗剤を撒いてから別の場所へ移り、戻ってきて流す。同じ作業量でも、所要時間がはっきり縮みます。
ふたつめは、道具の動く向きです。
スポンジ、布、ブラシ。これを行ったり来たりさせると、汚れが戻ります。きれいな場所から汚れの重い場所へ、一方通行で動かす。逆流させない。これだけ決めておけば、道具は少なくて済みます。
物差しは、この二つだけです。では、実際の並びに落としていきましょう。四十五分で一巡する設計図を、いちばん最初に手をつける場所からお伝えします。
一巡の設計図|四十五分
二つの物差しを合わせると、並びはほとんど自動的に決まります。顔が触れる場所と口に入るものを扱う場所を先に、床やトイレのように汚れの重い場所を後に。そのうえで、浴室の洗剤だけ、いちばん最初に置いておく。冒頭の徒労も、これで消えます。
順番だけ書きます。それぞれの場所の詳しいやり方は、冒頭に挙げた記事に譲りますね。
- 換気を開ける。窓か換気扇を、始める前に全部回します。湿気を出しながら進めるためです(一分)
- 浴室に洗剤を置く。排水口と床、必要なら壁の下のほうに。置いたら出ます。ここではこすりません(三分)
- 洗面台。鏡、蛇口、ボウル、排水口の順に。家の中で朝いちばんに顔を映す場所なので、先に済ませます(八分)
- キッチンのシンクと排水口。ごみ受けと三角コーナーを外して洗います(十分)
- トイレ。便器の内側、便座、床の手前まで(七分)
- 浴室に戻る。置いた洗剤を流し、鏡と蛇口の水垢を落とし、最後に排水口(十二分)
- 拭き上げ。洗面台、シンク、浴室の鏡と蛇口の水気を拭きます。ここを省くと、翌日には白い水垢が戻っています(四分)
- 換気を三十分そのまま回して、終わりにします
道具は、洗面台とキッチン用の布を一枚、トイレ用を別に一枚。この二枚を混ぜないと決めておけば十分です。
安全のことをひとつ。塩素系の洗剤と酸性の洗剤を、混ぜたり同時に使ったりしないでください。有害なガスが出ます。続けて使うときも、あいだに水でよく流してください。ここは言い伝えより優先していただきたい点です。
洗剤も、増やさないほうが続きます。中性の住居用洗剤を一本、水垢用に酸性のものを一本、便器用に一本。この三本があれば、家の水回りはひととおり回れます。使う前に、それぞれの容器に書かれた使用上の注意を一度読んでおいてください。素材によっては使えない場所があります。ゴム手袋も、面倒でもつけたほうが手が荒れません。
四十五分が取れない週の割り方
毎週まとめて回せる方ばかりではありません。そういう週は、一巡を三つに割ります。
- 排水口の日。四か所の排水口だけを回ります。十五分。においの出方がいちばん変わるのは、ここです
- 水垢の日。鏡、蛇口、シンク、洗面ボウル。光る部分だけを十五分
- 床の日。トイレの床と浴室の床、そして拭き上げ。十五分
曜日を決めてしまうのがおすすめです。気が向いたらやる形にしていると、いちばん疲れている日にいちばん重い場所が回ってきます。
そしてもうひとつ。においが取れない、黒い点が広い範囲に出ている、排水の流れが悪い日が続いている。このどれかに当てはまるときは、もう掃除の話ではありません。管理会社や専門の業者に相談してください。カビは、においだけでなく体調にも関わります。気になる症状があるときは、医療機関にも相談してくださいね。
どのくらいの頻度で回すか
順番が決まったら、次に迷うのが頻度です。ここも決めてしまいましょう。
一巡は、週に一度で十分です。毎日やろうとすると続きませんし、月に一度に落とすと、こすっている時間のほうが長くなります。週に一度回している家がいちばん楽なのは、汚れが固まる前に触れているからですね。
そのうえで、日々のほうに小さな習慣を二つだけ置いてください。夜、キッチンのシンクを最後に一度だけ流して水気を拭くこと。そして、浴室を出るときに鏡と壁に冷たいシャワーをかけること。合わせて一分ほどです。これがあるだけで、週末の一巡がずいぶん軽くなります。
季節でひとつ足すなら、梅雨に入る前に排水口をまとめて見ておくこと。においとカビは、湿度の上がる前に手を打っておくと、夏のあいだの手間が変わります。
昔から水回りについて言われてきたこと
順番の話が済んだので、言い伝えのほうにも触れておきます。断定ではなく、長く伝えられてきた考え方としてお読みください。
水は流れているうちは清らかで、止まると濁る。この見方が下敷きになって、水回りは滞りやすい場所として語られてきました。金運と結びつけて語られることが多いのも、この流れからだと言われています。
ただ、細部は流派で食い違います。方位の吉凶、勧められる色、置いてよいもの。ある系統で避けるとされることが、別の系統ではそうでもない。ここに正解を求めると、いつまでも掃除が始まりません。
流れをまたいで共通しているのは、二つだけだと私は思っています。においをこもらせないこと。水気を残さないこと。そしてこの二つは、そのまま実利です。においは家の印象をいちばん静かに、いちばん強く決めますし、残った水気はカビと水垢の材料になります。共通していることには、たいてい暮らしの実感が下敷きにあるのですね。
家全体をどの順で回るかは、大掃除で運気を上げるやり方|順番と場所の優先度を地図にしてください。水回りは、その中の二番目に置いてあります。
縁を整える視点|順番が決まっている場所は、迷わずに手が動く
ご相談を伺っていると、水回りが滞っている時期と、日々の判断が重くなっている時期が重なっている方が、とても多いのです。
理由は単純だと思っています。順番が決まっていない作業は、着手のたびに考えなければならないからです。どこから手をつけるか。今日はどこまでやるか。その小さな判断が、疲れている日にはできない。だから始まらない。散らかっているのではなく、決まっていないのですね。
だから私は、掃除の話をするときに、いつも順番から入ります。順番の決まっている場所は、考えずに手が動きます。考えずに動ける場所を家の中に一つ持っておくと、消耗している時期の暮らしが目に見えて楽になりますよ。
流れそのものが止まっている感じがして、どこから手をつければよいか分からないという方は、運気の停滞から抜け出す方法|今日からできる開運習慣7つに、手をつける順番を手順としてまとめています。
まとめ
- 順番の説が食い違うのは、作法・業務清掃・住まいの言い伝えという別の出どころが混ざっているからです
- 家の水回りなら、物差しは二つ。乾く時間と、道具の動く向き。浴室に洗剤を置いてから他所を回り、最後に拭き上げます
- 四十五分が取れない週は、排水口の日・水垢の日・床の日に割ってください
水回りを整えても重さが残るなら、滞っているのは場所ではなく、ご縁のほうかもしれません。
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