キッチンの片づけと金運|散らかる4タイプ
冷蔵庫を開けたら、同じ調味料が三本並んでいた。買ったことを忘れて、また買っていたのだと気づく。奥からは、いつのものか分からない容器が出てくる。片づけなきゃと思いながら扉を閉めて、その夜また外で買って帰る——。キッチンと金運のことを調べにこられたあなたも、こんな瞬間に心当たりがあるのではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方をお伝えしている出雲です。最初に、正直なところをお伝えしておきますね。キッチンを片づければお金が増える、と保証することは私にはできません。そういう書き方はこの記事ではしません。
そのうえで、この記事でお伝えすることをまとめます。
- キッチンは、家の中で唯一「お金が形を変えて消えていく現場」です。片づけると、消えていく経路が目に見えるようになります
- キッチンの散らかり方には四つのタイプがあり、タイプごとに効く手がまったく違います。効かない手を続けているから、片づかないのです
- 昔からキッチンが金運と結びつけて語られてきた理由も、流派によって言うことが違う点も、あわせてお話しします
まずはあなたのキッチンがどのタイプかを見つけてください。手順はそのあとです。
なぜキッチンが金運と結びつけて語られてきたのか
風水では、台所は火と水という性質の違うものが同居する場所とされ、扱いに気をつける場所として語られてきました。ただ、ここは流派によって言うことがかなり異なります。コンロとシンクの位置関係を重く見る系統もあれば、方位のほうを重く見る系統もあり、勧める色も違う。細部に正解を求めると迷子になる領域です。
一方で、言い伝えを外しても納得できる理由があります。台所は、家計そのものが置かれている場所だからです。
食費は、多くの家庭で住居費に次ぐ支出です。そしてその大半が、キッチンを通ります。買った食材、使い切れなかった食材、重複して買ってしまったもの、期限が切れて捨てたもの。それらは全部お金だったものです。冷蔵庫の奥で忘れられている容器は、そのまま、支払ったのに受け取れなかった分ということになります。
昔の人が台所を大切に扱ったのは、それが暮らしの土台だと肌で知っていたからでしょう。金運という言葉で語られてきた中身は、案外こういう地に足のついた話なのだと私は思っています。
キッチンが散らかる4つのタイプ
自分がどれに当てはまるか、読みながら見てみてください。二つ以上当てはまる方も多いですが、その場合は、いちばん強く当てはまるものから手をつけます。
タイプ1|在庫が見えていない
冷蔵庫やパントリーの中身を把握できておらず、同じものを買ってしまう。奥のものが手前のものに隠れている。買い置きは多いのに、いざ作ろうとすると何もない。
このタイプで起きているのは、片づけの問題というより、見えていないという問題です。だから拭き掃除をしても改善しません。
- 冷蔵庫の中身をいったん全部出して、平らな場所に並べます。ここで初めて重複が見えます
- 期限の切れたものだけ手放します。まだ食べられるものは残して構いません
- 戻すときに、種類ごとにまとめ、奥に隠れる列を作らないようにします。奥行きのある棚は、手前一列だけを定位置にします
- 扉の内側に、買い足さなくてよいものを三つだけ書いて貼ります。買い物の直前に見るのはリストではなく、これで十分です
このタイプは、一度整えるだけで食費の出方がはっきり変わることがあります。減った分は、増えたわけではなく、漏れが止まっただけ。でも手元に残るお金としては同じです。
タイプ2|出しっぱなしで、作業する面がない
調理台の上に、調味料、ラップ、キッチンペーパー、レシート、書類、届いた郵便物まで並んでいる。まな板を置く場所がないので、料理を始めるまでに片づけが必要になる。だから作る気が起きず、外で買って帰る。
このタイプで起きているのは、着手の重さです。料理を始めるまでの手数が多いほど、人は外食と中食に流れます。ここは、そのまま支出に直結しています。
- 調理台の上のものを、いったん床か食卓に全部おろします
- 戻すのは、毎日欠かさず使うものだけ。三つまでにします
- 郵便物と書類は、キッチンの外に置き場を作ります。台所に紙を置かないと決めるだけで、景色が変わります
- 週に一度、金曜の夜などに、また床におろす日を作ります。ものはどうしても戻ってくるので、戻す前提の仕組みにします
タイプ3|保留のものが溜まっている
いただきものの食器、景品のグラス、使っていない調理家電、いつか作ろうと思って買った型。捨てるほどではないものが、棚を占領している。
このタイプで起きているのは、決めていない、ということです。ものが多いのではなく、決断が保留のまま積まれている状態ですね。
- 迷うものは捨てず、箱にまとめて日付を書き、キッチンの外に出します
- 三か月経って一度も開けなければ、そのとき改めて考えます。開けなかったという事実が、判断を代わりにしてくれます
- 家族のものには手をつけません。同意なく処分すると、台所は片づいても関係のほうに傷が残ります
- 手放すと決めたものには、心の中でひとこと感謝を。罪悪感が残りにくくなります
保留の扱い方をもっと詳しく知りたい方は、部屋の断捨離で運気が変わった人の共通点にまとめてあります。
タイプ4|見えない汚れとにおいが残っている
見た目は片づいているのに、シンクの下やごみ箱のあたりから、こもったにおいがする。排水口を開けるのが億劫。三角コーナーのぬめり。
このタイプで起きているのは、キッチンに立ちたくなくなる、ということです。においのある場所には長くいたくないので、調理が短時間で済む方向に寄っていきます。
- 排水口だけを、今日五分で洗います。ここは順番として最初です
- ごみ箱の底を拭き、蓋つきに替えるか、生ごみは冷凍室に一時保管する方法に切り替えます
- シンク下の扉を開けて、三十分だけ風を通します。湿気がこもりやすい場所です
- スポンジと布巾は、古くなったら迷わず替えます。ここを我慢しても得るものはありません
4タイプに共通する、最初の30分
どのタイプでも、最初にやると全体が動きやすくなる順番があります。
- 排水口を洗う(五分)
- 冷蔵庫から期限切れのものだけを出す(十分)
- 調理台の上のものを三つまでに減らす(十分)
- シンクの水気を拭いて、その日は終わりにする(五分)
三十分です。全部やらなくても、1と2だけで十分に効きます。今日は三十分も無理だという日は、1だけで終わりにしてください。
金運の話を、もう一度正直に
キッチンを片づけたからお金が入ってくる、という因果を私は言えません。ただ、次のことは実際に起きます。
同じものを二度買わなくなります。食材を使い切る割合が上がります。作る前の手数が減るので、外で買う回数が少し減ります。においが消えるので、台所に立つ時間が苦でなくなります。そして、自分の家の食費がいくらで、何に消えているのかが、初めて見えるようになります。
見えるようになることが、いちばん大きいと私は思っています。お金の悩みの多くは、額そのものより、把握できていないことから来ているからです。金運という言葉で語られてきたものの正体は、案外このあたりにあるのではないでしょうか。
習慣の側から整えたい方は、金運を上げる習慣12|今日から続く小さな整え方を、お金の巡りという視点でもう一段深く見たい方はお金の巡りを良くするスピリチュアル習慣7選を読んでみてくださいね。
縁を整える視点|台所は、誰かに使われやすい場所
ご相談を伺っていると、キッチンが荒れている時期と、人に合わせすぎている時期が重なっている方が、とても多いのです。
台所は、家の中でいちばん「誰かのために」使われる場所です。家族の好みに合わせ、来客に合わせ、いただきものを断れずに置き場所を譲る。気づけば、自分がいちばん使いにくい形になっている。これは、そのまま人付き合いの形と似ていませんか。
だから私は、キッチンを整えるとき、まず自分が使いやすいかどうかで決めてくださいとお伝えしています。誰かのために使う場所こそ、使う本人の都合を先に置いていい。そう決められた人は、たいてい人間関係のほうでも少し線を引けるようになっていきます。
台所に立つのもつらいほど疲れているという方は、片づけより先に休むことを優先してください。そういう日の過ごし方は部屋が汚いと気力が出ないとき|最小の一歩にまとめています。
まとめ
- キッチンは、お金が形を変えて出ていく現場です。片づけると経路が見えるようになります
- 散らかり方は四タイプ。在庫が見えない、出しっぱなし、保留が溜まる、においが残る。効く手はそれぞれ違います
- どのタイプでも、排水口と冷蔵庫の期限切れから。三十分で最初の変化が出ます
お金の流れ方には、その人なりの癖があります。まずは自分の癖を確かめてみませんか。
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