写真を飾る場所と運気|四つに仕分ける
階段の壁に並べた家族の写真。玄関の靴箱の上に置いた、旅先で撮った一枚。棚の奥で、いつからそこにあるのか思い出せない写真立て。ふと気になって調べてみたら、そこはよくない、この向きはいけない、と書いてある。読むほどに、家じゅうの写真が置き場所を間違えているように思えてくる——そんな夜ではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方をお伝えしている出雲です。写真の置き場所について言われていることは、地域や流派によってかなり違います。そして、置き場所の話だけを読んでいても、たいてい決まりません。理由があります。
写真は、一枚ずつ意味が違うからです。今の家族が笑っている写真と、別れた相手が写っている写真と、亡くなったお母様の写真を、同じ物差しで「どこに置くか」だけ考えても、答えは出ないのですね。
ですからこの記事は、場所からではなく、写真の仕分けから始めます。四つに分けてから場所を決めると、迷う時間がかなり短くなりますよ。
場所を決める前に、飾る写真を四つに仕分ける
家の中にある飾ってある写真を、頭の中で四つに分けてみてください。一枚ずつ手に取る必要はありません。どのあたりに何が置いてあるかを思い浮かべるだけで十分です。
- 今の暮らしが写っている写真。今の家族、今の自分、今のペット。撮ったのがここ数年で、写っている人と今も関わりがあるもの
- 風景・旅・好きなものの写真。人が写っていないもの
- 過去の関係が写っている写真。別れた相手、疎遠になった友人、もう会わないと決めた人
- 亡くなった方の写真
なぜ場所より先に仕分けるのか。昔から、目に入る場所に飾るとよいと言われてきたのは、主に一つめの種類だからです。人が集まる部屋、家族が通る場所、明るいところ。理由の説明は流派によって変わりますが、実際の面でも説明がつきます。人は、目に入る回数の多いものを、自分の暮らしの一部として受け取ります。今の暮らしが写っている写真が視界にあると、今の暮らしのほうに気持ちが向きやすいのですね。
ところが、この「目に入る場所に」を、三つめや四つめにそのまま当てはめると、話がこじれます。三つめは、飾ったままにしておくと、その関係が終わっていないという合図を毎日自分に送り続けることになります。執着のほうが強く残っている感じがするなら、写真の置き場所より先に、元彼への執着を手放す方法|苦しい心が軽くなる7つのステップの順番のほうが合っています。
四つめは、さらに慎重に扱う必要があります。亡くなった方の写真をどこに飾るか、そもそも飾るかどうかは、宗派によって、地域によって、そしてご家庭によって考え方が大きく異なります。お仏壇や遺影の扱いには、それぞれの作法があります。ご不安があるときは、菩提寺やご縁のあるお寺、あるいはご家族と相談して決めていただくのがいちばん確かです。
同じ視界の話という意味では、鏡も似た性質を持っています。鏡そのものの点検は鏡の置き方と運気|家を一周して決めるにまとめてありますので、あわせてどうぞ。
では、四つそれぞれをどう扱うか、一つめから順に見ていきましょう。
一つめ|今の暮らしが写っている写真
今の家族、今の自分、今のペット。撮ったのがここ数年で、写っている人と今も関わりがある写真です。
置き方の実務は、この三つで足ります。
- 座ったときの目線より、少し高いくらいの位置に。見上げすぎる高さは、だんだん目に入らなくなります
- 一か所に並べるのは三枚から五枚まで。増えるほど一枚ずつを見なくなります
- 埃をかぶった写真立てを放置しない。拭くのは月に一度で構いません
二つめ|風景・旅・好きなものの写真
人が写っていない写真です。これは、いちばん自由に扱ってよい種類だと私は思っています。
昔から、開けた景色や水辺の写真は流れを連想させるとして好まれてきましたし、山の写真は落ち着きと結びつけて語られることもあります。ただ、どの景色にどんな意味があるかは、ほんとうに書き手によって違います。ですからここは、あなたが見て息がゆるむ景色を選んでください。それがいちばん確かです。
置くと効きやすいのは、窓のない場所です。玄関の内側、廊下、階段の踊り場。光の入らない面に景色が一枚あると、行き止まりの感じが薄れます。
三つめ|過去の関係が写っている写真
別れた相手、疎遠になった友人、もう会わないと決めた人が写っている写真。これが、いちばん扱いに困る種類ですね。
飾ったままにしておくと、その関係が終わっていないという合図を、毎日自分に送り続けることになります。かといって、破ったり燃やしたりする必要もありません。私がお伝えしているのは、その中間です。
- まず、飾るのをやめて、目に入らない場所へ移します。捨てる決断は、今日しなくて構いません
- 封筒か箱にまとめて、日付を書きます。一年後に開けて、そのとき決めます
- データもあるなら、端末の表示から外しておきます。ふとした瞬間に画面へ出てくるのが、いちばんこたえます
四つめ|亡くなった方の写真
宗派やご家庭で考え方が異なることは、前半でお伝えしたとおりです。私はそこには踏み込みません。そのうえで、一般的な写真としてお話しできることだけ書きますね。
日常の暮らしの写真として飾ることを選ぶご家庭もありますし、決まった場所以外には置かないというご家庭もあります。どちらが正しいという話ではありません。大切なのは、その家に住んでいる方々の間で、扱いが食い違っていないことのほうだと思います。片方が飾りたく、片方がつらい。そういうときは、場所を分けるという選び方もできます。
そして、写真を見るたびに涙が止まらない、日常が回らない状態が長く続いているようでしたら、それは写真の置き場所の話ではありません。悲しみが深いときは、医療機関やカウンセリング、お住まいの地域の相談窓口を頼ることも考えてみてくださいね。
場所別に言われていることと、実際のところ
仕分けができたところで、場所の話をします。よく話題になる場所を挙げますが、いずれも系統によって説明が変わりますので、断定として受け取らないでください。
玄関。人の出入りする場所なので、家族の写真を飾るとよいと言われることもあれば、外から人が入る場所には私的なものを置かないほうがよいと言われることもあります。実際の面では、玄関に写真を置くと、たたきの砂埃をかぶります。置くなら扉から離れた面に、そして拭ける枚数だけに絞ってください。
寝室。眠る場所に人の顔が正面から見える形で並ぶと、落ち着かないという方が少なくありません。鏡と同じで、夜中に目が覚めたときに視界へ入るものは、少ないほうが眠りが安定します。寝室全体の考え方は寝室の運気とレイアウト|流派を超えた3原則を参考にしてください。
階段と廊下。写真を並べたくなる場所ですが、揺れと落下だけは考えておいてください。ここは通り道なので、落ちたときに人が踏みます。
水回りの近く。湿気で写真は傷みます。運気の話をする前に、単純に写真が長持ちしません。
鏡の正面。鏡に写真が映り込む位置は、扱いが分かれるところです。気になる方は、映り込まない位置に移せば済みます。
飾るときに、写真そのものを傷めないために
言い伝えとは別に、これは共通して効きます。
直射日光の当たる窓辺は、色が抜けます。大切な一枚ほど、光の当たらない面に。プリントは、湿気の多い場所では波打ちますし、カビが出ることもあります。そして、写真立てを高い位置に置くなら、落ちたときのことを一度だけ想像しておいてください。
もうひとつ。データにしか残っていない写真は、飾られないまま埋もれていきます。年に一度、数枚だけ紙にして飾る。これは家の中で、いちばん費用のかからない模様替えかもしれません。
縁を整える視点|写真は、目に入る回数で効きます
昔から、写真には写された人の気配が宿ると語られてきました。信じるかどうかは、それぞれでよいと思います。ただ私は、もっと単純なところに効き目があると考えています。
写真は、あなたがどの時間を毎日見ているかを決めているのです。今の暮らしの写真を見ている人は今を見ていますし、十年前の写真だけが飾られている家では、十年前が毎日呼び戻されます。どちらが良い悪いではありません。ただ、今の流れを変えたいと思っているときに、視界の中身が過去でいっぱいなら、そこは動かせる場所だということです。
飾り替えるのは、一枚で構いません。いちばんよく通る場所の一枚を、この一年に撮った写真に替える。それだけで、家の中の時間が今に寄ります。暮らしの流れごと立て直したい方は、運気の停滞から抜け出す方法|今日からできる開運習慣7つに手をつける順番をまとめています。
まとめ
- 場所から考えると決まりません。今の暮らし・景色・過去の関係・亡くなった方、の四つに仕分けてから場所を決めます
- 亡くなった方の写真は、宗派やご家庭で考え方が異なります。作法はお寺やご家族に確かめてください
- 過去の関係が写る写真は、捨てなくて構いません。目に入らない場所へ移して、一年後に決めます
家の中で毎日見ている景色は、思っているよりずっと静かに、気持ちの向きを決めています。
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