鏡の置き方と運気|家を一周して決める
洗面所の鏡、玄関に掛けた鏡、寝室の隅に立てかけたままの姿見。ふと気になって「鏡 置き方 運気」と調べてみたら、玄関の正面はいけない、合わせ鏡は避けなさい、寝ている姿が映る位置はよくない、と書いてある。読み進めるうちに、家じゅうの鏡が全部だめなものに思えてきて、スマホを置いた——そんな夜ではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方をお伝えしている出雲です。鏡について言われていることが読むほどに怖くなるのには、理由があります。鏡の話は、してはいけないことの形で伝えられてきたものが圧倒的に多いからです。禁止ばかりを並べたページを何枚も読めば、誰でも不安になります。
この記事でお伝えすることをまとめます。
- 鏡について言われていることは、流派や地域によって食い違います。共通しているのは、思っているよりずっと少数です
- 置き場所を決める前に、決めておくとよいことがひとつあります。その鏡は何のためにあるのか、という役目です
- そのうえで、玄関から順に家を一周しながら、鏡を一枚ずつ点検していきます。言い伝えと、実際に暮らしがどう変わるかの両方を並べます
方角や左右の細部で迷って一年動けないより、家を一周して一枚ずつ確かめる。そのほうが早く片がつきますよ。
なぜ鏡の話は、調べるほど怖くなるのか
鏡は、古くから特別なものとして扱われてきました。ご神体として祀られてきた例もありますし、魔を跳ね返すもの、あちらとこちらを映すものとして語られてきた地域もあります。長いあいだ人が畏れを込めて扱ってきた道具には、してはいけないことが集まります。鏡の話が禁止の形で語られやすいのは、そのためですね。
そこに日本では、風水や家相の考え方が重なりました。ただ、風水と呼ばれているものはひとつの体系ではありません。方位を見る系統、間取りを見る系統、住む人の生まれ年から割り出す系統。物差しが違うので、玄関に入って左右のどちらに掛けるかといった細部では、勧める答えが逆になることも起こります。
ですから私は、食い違っているところはあなたの好みと暮らしやすさで決めてよい、とお伝えしています。共通していることのほうが、割れていることより優先度が高い。鏡に限らず、住まいの言い伝え全般に使える見方です。
置き場所より先に、その鏡の役目を決める
鏡の置き方で悩んでいる方の家には、たいてい一枚か二枚、役目のはっきりしない鏡があります。前から置いてある、もらったもの、家具に最初からついていた。使ってはいないけれど、外すほどでもない。
役目のない鏡は、どこに置いても落ち着きません。基準がないので、どの言い伝えを読んでも判断できないからです。点検の前に、家の鏡を三つに仕分けてください。身支度のための鏡、空間を広く見せて光を回すための鏡、飾りとしての鏡。この三つです。どれにも当てはまらない鏡が出てきたら、そこが手のつけどころになります。
場所ごとの言い伝えは、玄関なら玄関の風水でやってはいけないこと10、寝室なら寝室の運気とレイアウト|流派を超えた3原則にまとめてあります。ここからは鏡だけに絞って、三つの役目それぞれの置き方と、玄関から一周する点検を見ていきましょう。
三つの役目、それぞれの置き方
- 身支度のための鏡。ここに要るのは光です。窓の光か照明が、正面か左右から自分に当たる位置に。真上だけに照明があると、顔に濃い影が落ちて実際より疲れて見えます
- 空間を広く見せる、光を回すための鏡。部屋の奥まった側や、光の届かない廊下に置くと効きます。窓の真正面だと、夜は外の暗さと室内が二重に映って落ち着かないので、斜め向かいくらいが扱いやすいですね
- 飾りとしての鏡。映る範囲は気にしなくて構いません。ただし埃と、落下したときのことだけは考えてください
どれにも当てはまらない鏡の扱いは、後半でもう一度お話しします。
玄関から一周して、鏡を点検する
ここからは、家を歩きながら見ていきましょう。鏡のある場所だけ読んでいただければ十分です。
玄関の鏡
いちばん言い伝えの多い場所です。扉の正面に鏡を置くと入ってきた流れを跳ね返すとされ、置くなら入って左右のどちらかがよい、という言い方をよく見かけます。左右のどちらがどの運と結びつくかは系統によって説明が変わりますので、参考程度に受け取ってください。実際の面では、ここは出かける前の最後の確認と、帰宅したときの第一印象を決める場所です。曇っていると、朝いちばんに見る自分の姿がそのぶんくすみます。
- 扉を開けて立ち、鏡に何が映るかを確かめます。靴の山や段ボールが映っているなら、鏡より先にそちらを片づけます
- 顔から胸のあたりまでが自然に映る高さに。見上げたりかがんだりする鏡は、だんだん使わなくなります
- 掛けているなら固定具を確かめます。玄関は扉の開閉で振動が伝わる場所です
寝室の姿見
ここは、多くの流派が共通して触れる場所です。寝ている姿が正面から映る位置は避けるように、という言い方が広く伝わっています。
理由の説明は系統ごとに違いますが、実感の面でははっきりしています。夜中に目を覚ましたとき、視界の端で何かが動けば驚きます。それが自分の姿であっても、寝ぼけた頭は一瞬で判別できません。この一驚きが、眠りの浅い時期には地味に効きます。
動かせないときは、布を一枚かける、扉やクローゼットの中に移す、鏡面を壁側に向けて立てかける。このどれかで十分です。そして姿見は、地震のときそのまま危険物になります。壁に固定するか、倒れても寝ている場所に届かない位置に置いてください。
洗面所と浴室の鏡
ここは言い伝えより実利が勝ちます。水垢と曇りです。洗面所の鏡が曇っていない家は、朝の数十秒の気分が違います。浴室の鏡は、使ったあとに冷たいシャワーをかけて水気を切ると、白くなるのが遅くなります。
廊下・階段・トイレの鏡
二枚の鏡が向かい合う合わせ鏡は、古くから避けるように伝えられてきました。説明の仕方はさまざまですが、避ける点では比較的一致しています。実際の面でも、廊下や階段は薄暗いことが多く、動くものが映ると足元への注意がそれます。
トイレに鏡を置くかどうかは説が割れます。狭い空間を広く見せる目的なら小さめのものを一枚、というくらいが扱いやすいですね。トイレ掃除で運気は上がる?本当かを考えるもあわせてどうぞ。
流派で食い違うこと、共通していること
一周してきたところで、整理しておきますね。
食い違っているのは、方位の吉凶、玄関に入って左右のどちらに掛けるか、寝室に鏡を置くこと自体の可否、勧められる形、飾りの色や材質です。ここに正解を求めると、いつまでも決まりません。
一方、比較的多くの流れで共通しているのは次のあたりです。
- 曇った鏡、汚れた鏡をそのままにしないこと
- 割れた鏡、欠けた鏡を置き続けないこと
- 眠っている姿、くつろいでいる姿が正面から映る位置は外すこと
- 鏡を向かい合わせに置かないこと
- 数を増やしすぎないこと
どれも、そのまま暮らしやすさの話でもあります。共通していることには、たいてい実感の下敷きがあるのですね。
いちばん効くのは、鏡を一枚減らすことかもしれません
鏡の記事は、たいてい「どこに置くか」で終わります。でも私は、迷っている方には先にこちらをお勧めしています。役目のはっきりしない鏡を一枚だけ選んで外し、その壁を一週間そのままにしてみてください。多くの方が、外したあとに何も困りません。困らなかったということは、そこにあったのは鏡ではなく、決めていなかった時間だったということです。
なお、割れた鏡は縁起が悪いと言われることがありますが、私はその言い伝えより、放置したときの怪我のほうを心配します。新聞紙や厚紙で包んでテープで留め、自治体の分別ルールに従って出してください。手放しの気持ちが固まらないときは、手放す勇気が出ないとき|スピリチュアルな見方の見方が使えます。
縁を整える視点|鏡は、自分をどう見ているかの装置
鏡は、部屋を映しているようでいて、実際にはあなたの見方を映しています。同じ顔を見ても、余裕のある日は「今日はいけそう」と思い、消耗している日は粗ばかりが目に入る。鏡は変わっていません。変わっているのは、あなたが自分に向けている目のほうです。
ですから、鏡の位置を整えるときに、ひとつだけ足してみてください。朝、鏡の前を離れる前に、直したいところではなく、今日いい感じのところを一つだけ見つけること。粗探しの装置を、確認の装置に戻す小さな練習です。
家全体の重さのほうが気になる方は、家の気が悪いサイン10と、原因の見分け方を点検の地図に。流れそのものが止まっている感じがして動けない方は、運気の停滞から抜け出す方法|今日からできる開運習慣7つに手をつける順番をまとめています。
まとめ
- 鏡の言い伝えは禁止の形で伝わってきたものが多く、方位や左右は流派で食い違います。共通していることだけ優先してください
- 置き場所を決める前に、その鏡の役目(身支度・光を回す・飾り)を決めると、迷いがぐっと減ります
- 共通するのは、曇らせない、割れたものを置かない、眠る姿を正面から映さない、向かい合わせにしない、増やしすぎない
鏡の前で自分を採点してしまう時期は、たいてい、外で誰かの目に気を張っている時期でもあります。
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