職場で挨拶を無視される|5つの問いで判断
「おはようございます」と言った声が、そのまま宙に落ちる。相手はパソコンから顔を上げない。次に入ってきた同僚には、同じ人が笑顔で返事をしている——。その一秒に、朝のすべてを持っていかれてしまう。「職場 挨拶 無視される」と検索したあなたは、たった数文字の出来事を誰にも言えないまま、何日も抱えてきたのではないでしょうか。
こんばんは、縁の整え方の専門家・出雲です。まずお伝えしたいのは、これは小さなことではないということ。挨拶は職場で最も回数の多いやりとりですから、そこを断たれると、一日に何度も否定を受け取ることになります。傷つくのは当然です。ただ、対処の仕方は状況によって変わります。ですからこの記事では、あなたの状況を五つの問いで切り分けていきますね。
結論|答えを決める前に、五つの問いで状況を分けます
先に要点をお伝えします。
- 無視しているのが一人か複数か、挨拶だけか業務にも及ぶか。ここで打ち手はまったく変わります
- 無視が続き、業務にも支障が出ているなら、それはハラスメントに当たりうる状況です。相談できる窓口があります
- 無視し返す、態度で返すといった対抗は、あなたの立場を弱くするのでおすすめしません
- 記録は今日から。あとからさかのぼって作ることはできません
順番に問いを見ていきましょう。
問い1|無視しているのは、一人ですか、複数ですか
一人だけの場合、原因はその人の側の事情であることがかなり多いものです。もともと朝が苦手、耳が遠い、人の顔と名前が一致していない、あるいはあなたとは関係のない何かで機嫌が悪い。相手の性格の問題は、あなたが引き受ける必要のない荷物です。
一方、複数の人から同じ扱いを受けているなら、それは個人の相性ではなく、集団の中で起きている出来事です。この場合、後半の相談の話まで読み進めてください。
問い2|いつから始まりましたか。心当たりはありますか
時期を思い出してみてください。異動や担当替えのあと、何かを断ったあと、誰かと意見が食い違ったあと。心当たりがあるなら、原因が特定できているぶん、対処もしやすくなります。
ここで大事なのは、心当たりを探すことと、自分を責めることを混同しないことです。仮にあなたが何かを断ったことがきっかけだったとしても、断ったことは正当な行いで、無視という返し方のほうが正当ではありません。原因を探すのは、あなたの落ち度を見つけるためではなく、状況を説明できるようにするためですよ。
問い3|起きているのは、挨拶だけですか
ここがいちばん重要な問いです。次のようなことが同時に起きていないか、確かめてください。
- 自分にだけ会議や変更の連絡が回ってこない
- 必要な情報を聞いても、あとで教えると言われたまま来ない
- 明らかに一人では終わらない量の仕事を任される、あるいは仕事を外される
- 自分が入ると会話が止まる、席を外される
ひとつでも当てはまるなら、これは挨拶の問題ではありません。職場のいじめとして扱うべき状況で、そのときにやるべきことは職場いじめで縁を切りたいときにやるべきことに順を追ってまとめてあります。相手が上司であれば、パワハラ上司との距離の置き方もあわせて読んでみてください。
問い4|どのくらい続いていますか
数日のことなら、相手の体調や気分の波である可能性が残ります。けれど、数週間から数か月にわたって続き、特定の人にだけ向けられているのなら、偶然ではありません。
職場での無視は、継続して行われ、就業環境が害されている場合には、職場におけるハラスメントに該当しうるとされています。厚生労働省が示す考え方でも、人間関係からの切り離しは類型のひとつとして挙げられています。つまり、あなたが「大げさかな」と思って飲み込んできたことは、本来、相談していい内容なのです。
相談先を並べておきますね。
- 社内のハラスメント相談窓口、人事、コンプライアンス部門。感情ではなく、事実と業務への支障を中心に伝えます
- 産業医。健康相談という入り口から使えて、就業環境について会社に意見を出してもらえる場合があります
- 各都道府県労働局の総合労働相談コーナー。無料で、予約なしでも相談でき、会社に知られたくない段階の相談にも対応してもらえます
- 労働組合。社内になくても、個人で加入できる合同労組があります
- 法的な手続きが視野に入る段階なら、弁護士など専門家へ
相談のときに効くのが記録です。日付と時刻、場所、誰がいたか、何が起きたか、その結果どんな業務上の支障が出たか。スマホのメモで構いません。会社の端末だけに置かず、自分の手元にも控えを残しておきましょう。
問い5|あなたの心と体は、今どうなっていますか
朝、出勤前に動悸がする。日曜の夕方から気分が落ちる。眠れない、食欲がない、涙が出る。こうしたサインが二週間以上続いているなら、他の何よりも先に、心療内科や精神科、産業医、自治体の相談窓口を使ってください。我慢の量を増やして解決する問題ではありません。
それでも挨拶は、続けたほうがよいのでしょうか
多くの方が迷うところです。私の考えをお伝えしますね。挨拶は続けたほうがよいと思います。ただし、相手に届けるためではなく、あなた自身の姿勢を保つためです。
理由は三つあります。ひとつは、周りが見ているから。挨拶をしている人と、返さない人。どちらの評判が下がるかは、時間が答えを出します。ふたつめは、記録と相談の場面で、あなたの側に落ち度がないことを説明しやすくなるから。みっつめは、返ってこない挨拶を続けるより、返さないことを選んだ自分を後で責めるほうが、心の消耗が大きいからです。
そのうえで、無理はしないでください。全員に届く声で一度言えば十分で、相手の前で立ち止まる必要も、反応を確かめる必要もありません。言い終えたら、そのまま歩き出す。それが今のあなたにできる、いちばん静かな守り方です。
そして、無視し返す、聞こえよがしにため息をつく、こちらも冷たい態度で応じる——こうした対抗はおすすめしません。気持ちとしては当然のものですが、実際には、状況を「双方に問題がある人間関係のもつれ」に変えてしまい、相談したときにあなたが不利になります。あなたが守るべきなのは、正しさより立場です。
相手の存在に心を持っていかれる時間を減らす技術は、職場の嫌いな人を気にしない方法にまとめてありますよ。
縁切り・開運の視点|返ってこない挨拶に、心まで渡さない
挨拶が返ってこないつらさの本質は、無視そのものより、そのあと何時間も頭の中で再生され続けることにあると私は思っています。朝の一秒の出来事に、夜まで心を渡してしまう。これは縁の観点から見ると、相手にエネルギーを送り続けている状態です。
古くから、人の気は意識を向けた先へ流れると言われています。だとすれば、いちばん取り戻したいのは、相手のことを考えている時間そのものですね。玄関を出るときに「この縁は勤務時間のあいだだけ」と区切ってみてください。持ち帰る重さが、少しずつ変わってきます。
胸に溜まったまま行き場のない言葉があるなら、紙に書いて手放すという昔ながらの作法もあります。誰かに向ける言葉ではなく、自分の中から出しておく作法として、縁切りを紙に書くやり方で手順をお伝えしています。書いたものは、相手に見せるものではありません。あなたの中を軽くするためのものですよ。
まとめ|あなたは、飲み込む側の人ではありません
- 一人からか複数からか、挨拶だけか業務にも及ぶか。まずここを切り分けましょう
- 継続していて業務に支障が出ているなら、相談していい状況です。記録は今日から
- 挨拶は続ける。ただし届けるためではなく、自分の姿勢を保つために
朝のあの一秒に、あなたのエネルギーがどれだけ持っていかれているのか。一度、現在地を確かめてみませんか。
LINEでは、縁切り・開運に役立つ5大特典を無料でお配りしています。