九星の相性の調べ方|本命星の出し方と見方

2026/8/13 公開文・出雲

四月から替わった上司と、どうにも噛み合わない。指示の出し方も、雑談の間合いも、前の人とは別の生きものみたいだ。眠れない夜にスマホをいじっていて、たまたま九星気学という言葉に行き当たった。生年月日を入れてみると、自分は七赤金星、相手は三碧木星。並んで出てきたのは「相剋」という二文字。意味はよくわからないのに、その二文字だけが朝まで頭に残っていた——。

こんにちは、縁を整える仕事をしている出雲です。九星の相性は、調べ方さえわかれば自分で出せるものです。この記事では出し方を手順でお伝えしたうえで、出てきた結果をどう扱えばいいのかまでお話しします。

先に結論をお伝えします。

  • 本命星は生年月日から出せます。手順は三つだけ。ただし年の変わり目が一月一日ではなく立春なので、そこだけ注意が要ります
  • 相性は、星の名前に含まれる五行の関係で説明されています。相生と相剋という言葉が使われますが、相剋は「悪い」という意味ではありません
  • 流派によって見方も出し方も違います。そして、生まれ年で人を判断する道具にはしないこと。これは私のはっきりした立場です

九星とは、何を並べたものか

九星は、一白水星から九紫火星までの九つです。年、月、日のそれぞれに一つずつ割り当てられ、九年で一巡します。古くは方位や暦とセットで使われてきた仕組みで、生まれた年に割り当てられていた星を、その人の本命星と呼びます。

大事なのは、それぞれの名前に五行が入っていることです。水、土、木、金、火のどれかですね。相性の見方は、この五行の関係だけでできています。

  • 一白水星は、水
  • 二黒土星は、土
  • 三碧木星は、木
  • 四緑木星は、木
  • 五黄土星は、土
  • 六白金星は、金
  • 七赤金星は、金
  • 八白土星は、土
  • 九紫火星は、火

先に、線を引いておきます

手順に入る前に、この記事の立場を書いておきます。干支の相性をお話ししたときと、同じ立場です。

  1. 生まれ年を聞いて、その人がどういう人かを決めないこと。九分の一に分けた話で、目の前の人を説明できるはずがありません
  2. 相性が悪いと出たから距離を置く、と決めないこと。距離は、その人との実際のやりとりで決めてください
  3. 相手に「私たち、相剋なんだって」と伝えないこと。冗談のつもりでも、相手の中には残ります
  4. 職場の配置や役割分担に持ち込まないこと。根拠のない扱いの差になります
  5. 家族に当てはめて、生まれた子や親との関係を最初から不安なものとして見ないこと

生まれ年だけを材料にした相性が、なぜ人の判断に使えないのか。その構造は干支の相性と人間関係|十二支の見方と使い方で詳しく分解しましたので、あわせて読んでみてください。

本命星の調べ方——つまずくのは、立春です

計算そのものは、足し算と引き算だけです。ただ、最初の一歩でつまずく方が多いので、そこだけ先にお伝えしますね。

九星では、年の変わり目を一月一日ではなく立春に置きます。ですから一月一日から立春の前日までに生まれた方は、ひとつ前の年で計算します。立春は年によって二月三日から五日のあいだで動くので、その前後に生まれた方は、ご自身の生まれた年の立春の日付を調べてから進めてください。暦の上の年の変わり目という考え方については立春とは?暦の上の一年の変わり目の考え方にまとめてあります。

使う年さえ決まれば、あとは三つの手順で出せます。では、順番に見ていきましょう。

本命星の出し方——手順は三つだけ

手順の一つ目は、使う年を確かめることです。立春の前に生まれた方は、ひとつ前の年を使います。ここがずれると、以降の計算はすべてずれてしまいます。

手順の二つ目は、その西暦の各桁を、一桁になるまで足すことです。

手順の三つ目は、出た数を十一から引くことです。答えが十になったときは、一と読み替えます。

実際にやってみましょう。

一九八五年生まれの場合。一足す九足す八足す五で二十三、二足す三で五。十一引く五で六。六白金星ですね。

一九九〇年生まれの場合。足すと十九、さらに足して十、もう一度足して一。十一引く一で十ですから、読み替えて一。一白水星になります。

一九九三年一月二十日生まれの場合。立春の前なので、一九九二年で計算します。足すと二十一、さらに二足す一で三。十一引く三で八。八白土星ですね。同じ一九九三年でも、三月生まれの方は一九九三年で計算するので七赤金星になります。一月生まれと三月生まれで星が変わるのは、この立春の区切りのためです。

九つの本命星に語られてきた傾向

出た星について語られてきた傾向を、短くご紹介します。どれも言い伝えの範囲であって、その通りの人になるという話ではありません。

一白水星は、水にたとえられ、器に応じて形を変える柔らかさが語られてきました。目立たない場所で人をつなぐ役回りになりやすい、とも言われます。

二黒土星は、耕された大地にたとえられます。支える側、育てる側に回りやすく、地道な積み重ねを苦にしない、と語られてきました。

三碧木星は、伸びていく若木や、雷鳴の音にたとえられます。動き出しが早く、声や言葉で場を動かす面が語られます。

四緑木星は、風にたとえられます。人と人のあいだを行き来する働きが語られ、整えることや取り持つことに向くとされてきました。

五黄土星は、九星の中央に置かれる星です。良くも悪くも力の大きい星として語られ、中心に立つ場面が回ってきやすい、とされます。

六白金星は、天や大きな金属にたとえられます。筋を通すこと、決めることに関する傾向が語られてきました。

七赤金星は、澄んだ水面や、小さな金物にたとえられます。人が集まる場での楽しさや、口をきくことの上手さが語られます。

八白土星は、積み上がった山にたとえられます。変化の節目に置かれる星とされ、切り替えや相続の場面と結びつけて語られてきました。

九紫火星は、火や光にたとえられます。目立つこと、見抜くこと、そして熱の上下が語られてきた星です。

読んでみて、しっくりこなくても心配はいりません。九分の一に分けた説明ですから、合わない部分があるほうが自然なのですね。

相性の見方——相生と相剋

ここが本題です。相性は、二人の五行の関係で説明されます。

まず相生です。木は燃えて火を生み、火は灰になって土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を育てる。この順に流れる関係を相生と呼びます。助け合いやすい組み合わせとして語られてきました。

次に相剋です。木は土から養分を吸い、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切る。この関係を相剋と呼びます。

そして、同じ五行どうしを比和と呼びます。似ているぶん通じやすく、似ているぶんぶつかりやすい、と語られます。

ここで大事なことを二つ書いておきます。

ひとつ。相生にも向きがあります。生む側と生まれる側では、関係の中での役回りが変わるのですね。片方が与え続けて疲れる、という形になることもあります。相生だから安心、という単純な話ではないのです。

ふたつ。相剋は「悪い」という意味ではありません。抑える、締める、という関係です。歯止めになる相手だとも言えますね。剋する相手がひとりもいない環境では、際限がなくなる、という語られ方も昔からあります。冒頭の方が見た「相剋」の二文字も、噛み合わなさの理由ではあっても、離れるべき理由ではないのです。

調べるサイトによって答えが違う、その理由

複数のページで調べて、違うことが書いてあって混乱した。そういうご相談をよくいただきます。理由は流派の違いです。

本命星だけで見る流派もあれば、生まれ月から出す月命星を併せて見る流派もあります。傾斜や同会といった別の見方を重ねるところ、日の星まで使うところもあります。年の変わり目を立春とするか、月の区切りを節入りとするかでも結果は動きます。

ですから、ひとつの暦や本を決めて、それだけを使うのがおすすめです。複数の流派を混ぜると、都合のいい結果だけを拾うことになりやすく、それでは何のために調べたのかわからなくなってしまいますね。同じことは、名前の画数から相性を見る考え方にも言えます。詳しくは名前の画数の相性が気になるときの考え方をご覧ください。

九星は方位の考え方とも深く結びついていて、自分の本命星から吉とされる方角を出す使い方があります。方角のほうに関心が向いた方は方位取りのやり方|初心者のための手順と考え方に基本をまとめました。

出た結果を、どこまで持ち込むか

はじめに線を引いた五つは、調べ終えたあとにこそ効いてきます。星の名前が出たあとは、それを目の前の人に貼りたくなるものだからです。

結果が出たら、まず自分の側だけに使ってください。自分の傾向に名前がつくと、扱い方を考えられるようになります。けれど、相手の星は相手のものです。伝えない、配置に使わない、家族に当てはめない。この三つを守るだけで、九星は安全な道具のままでいてくれます。

実際に消耗が続いているなら、それは相性の話ではなく距離の話です。角を立てずに間合いを作る方法は人との境界線の引き方にまとめてあります。

縁切り・開運の視点——本命星は、あなたの性質ではなく、位置の名前です

縁を見つめてきた立場から、最後にひとつだけ。

本命星というのは、あなたが生まれた年に、暦がどの星を中央に置いていたか、という位置の名前です。あなた個人を見て決められたものではありません。

ですから、同じ本命星を持つ人は膨大にいます。九分の一ですから、日本だけで千数百万人。その全員が同じ性格だとしたら、私たちは駅で人の見分けがつかなくなってしまいますよね。

私は、この考え方を自己理解の入り口として使うのは、とてもよいと思っています。自分の傾向に名前がつくと、扱い方を考えられるようになるからです。けれど、人と人のあいだに引く線としては、九本ではあまりに粗い。線を引いた瞬間から、あなたはその人を確かめる目でしか見られなくなります。

あの上司と噛み合わないのは、たぶん本当のことです。ただ、その理由は星ではなく、指示の出し方や間合いという、もっと手当てできる場所にあるのではないでしょうか。星は、自分を責めすぎないための一呼吸として使う。そこから先は、明日のやりとりのほうで確かめていきましょう。

まとめ

  • 本命星は、立春を年の区切りにして西暦の各桁を足し、十一から引けば出せます
  • 相性は五行の相生・相剋・比和で説明されますが、相剋は悪い関係という意味ではありません
  • 流派で結果は変わります。ひとつに決めて混ぜないこと、そして人の判断には使わないこと

星の名前より先に、その関係がいまのあなたをどれだけ消耗させているか。そちらを確かめておくと、次の一手が決めやすくなります。

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