SNSで運気が下がると言われる理由|3つの回路
夜、ベッドに入ってから三十分。特に何を見たわけでもないのに、画面を伏せると、体のどこかが重くなっている。翌朝も、なんとなく気分が晴れない。そんな日が何日か続いたころ、ふと思ったのではないでしょうか。「これ、運気にも良くないんじゃないか」と。
こんにちは、縁の整え方をお伝えしている出雲です。この検索をされる方は、たいてい二つの気持ちを同時に持っています。スピリチュアルな話も聞いてみたい。でも、非科学的なことだけで片づけられるのも困る。
その両方に、正直にお答えしますね。先に結論です。
- 昔から言われてきた「気が乱れる」という説明と、実際に心と生活で起きていることは、驚くほどきれいに重なります
- ただし、SNSを使うと運気が下がると決まっているわけではありません。同じ時間だけ使っていても、まったく影響が出ない方がいます
- 分かれ目は使用時間の長さではなく、あなたの中で開いている「回路」がどれか、です
まず、民間で語られてきたことの中身を整理しておきましょう。
「SNSで運気が下がる」と語られてきたことの中身
昔から、人が集まる場所には気が溜まると言われてきました。市場、宴席、うわさ話の輪。人の思いが行き交うところには、良いものも重いものも一緒に流れる、という考え方です。だから、そういう場から帰ったら塩をふる、水を浴びるといった作法が各地に伝わってきました。
この考え方に立つと、SNSは相当に特殊な場所です。数百人分の思いが同時に流れ込み、しかも終わりの時刻がありません。宴席なら閉会がありますが、タイムラインは閉じません。帰る動作がないまま、ずっとその場にいることになります。
ここで大事なのは、それを「見えない何かに憑かれる」といった話にしないことです。私は、そこまでは申しません。実際に起きているのは、もっと説明のつくことです。
そして、その説明のつくことのほうが、はるかに深く生活を変えていきます。
この記事が扱うのは、その仕組みのほうです。手放したあとに何がどんな順番で戻ってくるかについてはSNS断捨離の効果はいつ出る?3段階の変化と手順にまとめてありますので、もう手放すと決めている方はそちらから読んでいただいて構いません。
分かれ目は、使った時間の長さではありません
一日二時間使っていても平気な方がいて、三十分でげっそりする方がいます。この差はどこから来るのでしょうか。
答えは、量ではなく回路です。SNSがあなたの状態を下げるとき、決まって通っている道が3つあります。どれも開いていない人は、長く使っても消耗しません。逆に3つとも開いている人は、一日十分でも削られていきます。
そして、この3つは対策がまったく違います。同じ「SNSをやめる」でも、自分の開いている回路に合っていなければ、しんどいだけで何も変わりません。見るたびに人と比べて苦しくなる自覚がすでにある方は、SNSで人と比べて苦しい時の抜け出し方を、指が勝手にアプリを開いてしまう方はインスタを見るのをやめたいのにやめられない時を、この記事と並べて読むと自分の回路が絞りやすくなります。
では、その3つとは何か。1つ目の回路は、いちばん自覚しにくく、いちばん静かにあなたの毎日を変えていくものです。順に見ていきましょう。
運気を下げる3つの回路
第1の回路:意識の占有——頭の中の住人が入れ替わる
いちばん自覚しにくいのに、いちばん効いてくるのがこれです。
人は、目にしたものについて考え続けます。一日に何十人分の暮らしを見れば、頭の中のかなりの面積が、その人たちで埋まります。会っていない、話してもいない、けれど毎日その人のことを考えている。すると、自分の生活について考える時間が減ります。
今週やろうと思っていたこと、片づけたかった書類、話しておきたかった家族の一言。それらは、頭の中に空きがあるときにだけ浮かびます。
昔から、気は意識を向けた先に流れると言われてきました。この言い方は、実はとても正確です。一日に使える注意の総量は決まっていて、それを他人の暮らしに配れば、自分の暮らしに配る分が減る。運気が下がったように感じられる正体の多くは、この配分の問題です。
見分け方は、アプリを閉じた直後です。最初に浮かぶのが自分以外の誰かの名前なら、この回路が開いています。
第2の回路:比較の連続——決断が保留され続ける
二つ目は、比較です。ただし、よく語られる「劣等感がつらい」という話ではありません。運気の観点から本当に問題なのは、比較が続くと決断ができなくなることです。
人は自分の基準で決めるときには早く動けます。ところが他人と比べながら決めようとすると、判断が止まります。「これでいいのか」「あの人はもっと先に行っている」「今からでは遅いのでは」。この保留が積み重なると、生活が動かなくなります。
停滞していると感じている方の多くは、何かを失っているのではありません。決めていないことが溜まっているだけです。そして決められないのは、判断の基準が自分の外に置かれているからです。昔から迷いの多い時期は流れが濁ると言われてきましたが、これも同じことを別の言葉で言っているように思います。
見分け方は、この一問です。ここ一か月で、自分が決めて動かしたことを3つ挙げられますか。
第3の回路:感情の消耗——回復に使う時間が奪われる
三つ目は、体力の話です。人の気力には日ごとの残量があり、仕事や家事で減った分は休息で戻ります。ここで問題になるのが、SNSが休息の時間帯に食い込んでくることです。
寝る前、朝起きた直後、休憩中。本来いちばん回復に向いている時間に、他人の人生への感情の動き(うらやましさ、焦り、怒り、心配)を入れてしまう。すると減ったまま次の日を始めることになり、何週間も続けば、悪いことは何も起きていないのに毎日がうっすら重くなります。
そして、気力が減っている状態では、人は自分に良くない縁を切れません。断る、離れる、線を引く。どれも力の要る行為だからです。運気が下がると言われる状態の多くは、悪いことが起きているのではなく、そこから抜け出す力が残っていない状態だと私は考えています。
見分け方は、朝です。起き抜けにスマホを見た日と、見なかった日で、午前中の気分に差がありますか。
自分の暮らしを考える時間が減り、決断が止まり、回復の時間が削られる。この三つがそろうと、生活は静かに動かなくなります。昔の人はこれを「気が滞る」と呼んできたのだろう、というのが私の見方です。
下がりやすい使い方チェック10
当てはまる数を数えてみてください。
- 目が覚めて5分以内にスマホを開く
- 布団の中で見るのが習慣になっている
- 特定の一人のページを定期的に確認しにいく
- 見たあと、自分の生活が色あせて見える
- 投稿したあと、反応の数を何度も確かめる
- 見たくないとわかっている相手の投稿を、それでも見てしまう
- 何かを買う・行く・始めるとき、どう見えるかを先に考える
- 予定のない時間ができると、まずアプリを開く
- 通知の音や表示で、体が反応する
- 閉じたあと、何を見たか思い出せない
0〜2個なら、回路はほとんど閉じています。3〜5個なら、第1か第3が開き始めた状態で、次の7日間の手順でかなり戻ります。6個以上なら3つとも開いている可能性が高く、量を減らすだけでは足りません。手順とワークの両方をやってみてください。
気の巡りを整える7日間の手順
やみくもにやめるより、順番があるほうが定着します。1日ひとつずつ、どうぞ。
- 1日目——朝の30分だけ、スマホを開かない。回復の時間帯を守る最小の一歩です。目覚まし代わりの方は、時計を別に用意してください
- 2日目——通知をすべて切る。呼ばれて開く回数がなくなるだけで、意識の占有がかなり減ります
- 3日目——寝室にスマホを持ち込まない。充電場所をリビングに移すだけで構いません
- 4日目——見にいく相手を3つに仕分ける。元気が出る人、何も感じない人、しんどくなる人。しんどくなる人はミュートします
- 5日目——数字を見えなくする設定に変える。反応の数が見えないと、投稿後の確認はほとんどなくなります
- 6日目——空いた時間の受け皿を決める。手が空いた瞬間にやることを一つだけ(湯を沸かす、一ページ読む、ベランダに出る)。禁止だけでは続きません
- 7日目——決めていないことを3つ書き出し、1つを決める。第2の回路を閉じる作業です。今週末の予定、断る返事、買い替えの判断。小さなことで構いません
7日目が要点です。空いた注意の分を、止まっていた決断に使う。ここまでやると、多くの方が「静かになった」ではなく「動けるようになった」とおっしゃいます。
消耗の度合いを先に整理したい方は、SNS疲れで人間関係がしんどい時の距離の取り方から読むと、距離の段階が選びやすくなります。
出雲のワーク:気の行き先の棚卸し
紙とペンで20分ほど。どの回路が開いているかを、目で見える形にするワークです。
- 紙を横に置き、まん中に縦線を1本引く
- 左側に、この一週間で「気になった他人の出来事」を書く(誰かの旅行、昇進、家、一言)
- 右側に、この一週間で「自分の生活で進んだこと」を書く
- 左右の量を見比べる
- 左のうち「思い出しても何も感じないもの」を線で消す。残ったものが、あなたの気が実際に流れ出している先です
- 残った名前を声に出して読み上げ、「ここまでありがとうございました」と言って、その相手をミュートする
- 最後に、右側へもう一行書き足す。今週中にやると決めたことを一つ
6の読み上げは省かれがちですが、黙って消すより、ひとこと添えて手放すほうが区切りがつきやすいと言われています。7は、空いた場所を放っておくとまた同じもので埋まるからです。
状況別のアドバイス
仕事でSNSを使わなければならない方へ
やめる必要はありません。見る用と使う用を分けてください。閲覧はブラウザから、投稿はパソコンから、と決めるだけで、無意識に開く回数はほとんど消えます。
特定の一人が原因だとわかっている方へ
SNS全体をやめる必要はありません。その相手だけをミュートするか、フォローを外せば十分です。変化がどんな順番で表れるかは、SNS断捨離の効果はいつ出る?3段階の変化と手順にまとめています。
整理を始めたら、人間関係まで動き始めた方へ
連絡が途絶えていた人から連絡が来る、逆に長く続いた関係が自然に離れる。整理のあとに、こうした動きが重なる時期があります。何が起きているのかは人間関係の整理のスピリチュアルな意味でどうぞ。
気分の落ち込みが続いている方へ
見ないと強い不安に襲われる、眠れない、食欲がない、日常生活に支障が出る。こうした状態が2週間以上続くときは、使い方の工夫だけで抱え込まないでください。心療内科やカウンセリングに相談する道も、選択肢として持っておいてくださいね。
縁を整える視点——器を空けたぶんだけ、流れが変わります
SNSで運気が下がる、という言い方を、私は否定も肯定もしません。ただ、そう感じている方の生活を伺っていくと、決まって同じものが見つかります。自分のことを考える時間の不足、決めていないことの山、そして回復に使えなかった夜です。
昔から、器を空けなければ新しいものは入らないと言われてきました。フォローしている数百人は、器に置かれた数百個の荷物のようなものです。ひとつひとつは軽くても、毎日抱えていれば、新しい縁を受け取る余白は残りません。
人の側から自分の状態を見直したい方は、運気が下がる人の特徴12|抜け出す5ステップを、止まった状態がもう何か月も続いているという方は運気の停滞から抜け出す方法を、あわせてどうぞ。
まとめ
- 分かれ目は使用時間ではなく、意識の占有・決断の保留・回復時間の消耗という3つの回路です
- チェック10で開いている回路を確かめ、7日間の手順で一つずつ閉じていきましょう
- 空いた注意を、止まっていた決断に使うところまでが手当てです
3つの回路のうち、どれがいちばん開いているのか。今の停滞がどのくらい進んでいるのかも含めて、客観的に確かめてみたい方は無料の診断をどうぞ。3分で終わります。
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