ストーリーを見るのをやめたい人へ|3つの仕様
見るつもりはなかったのに、画面のいちばん上に並んだ丸のうち、あの人のところだけ色がついている。指が勝手に触れる。三秒の動画が流れて、閉じたあと、胸の奥に薄い曇りが残る。しかも見たことは向こうに伝わっている——。ストーリーを見るのをやめたいと調べているあなたは、この数秒を一日に何度も繰り返しているのではないでしょうか。
こんにちは、縁の整え方の専門家・出雲です。先に結論をお伝えします。
- ストーリーがやめにくいのは、あなたの意志の問題ではなく、三つの仕様が重なっているからです
- 三つとは、24時間で消えること、見たことが相手に伝わること、画面の最上段に常に並んでいることです
- やめ方は「見ない努力」ではなく、この三つの仕様を一つずつ無効にすることです
- フォローを外さなくても、相手に知られずに丸を消す方法があります
この記事では、ストーリーという機能そのものの性質に絞ってお話しします。SNS全体との距離の取り方ではなく、あの丸だけを片づける話です。
ストーリーがフィードよりやめにくいのは、設計のせいです
同じアプリの中でも、通常の投稿とストーリーではやめにくさがまるで違います。フィードの投稿を見るのはやめられたのに、ストーリーだけは今日も見てしまった。そういう方がとても多いのです。
理由ははっきりしています。フィードの投稿は「そこに残るもの」ですが、ストーリーは「消えていくもの」です。人の脳は、なくなると告げられたものに強く反応します。期間限定という言葉が私たちを動かすのと、まったく同じ仕組みですね。
さらにストーリーには、通常の投稿にはない性質が二つあります。見たことが相手に伝わることと、アプリを開いた瞬間にいちばん上へ表示されることです。この三つが重なると、意志の力でどうにかする範囲を超えます。だから「今日から見ない」と決めても、明日には元通りになるのですね。
やり方はこうです。三つの仕様を、一つずつ外していきます。順番に見ていきましょう。
仕様その1|24時間で消えるから、後回しにできない
ストーリーは、投稿から24時間で消えます。この一点が、見るのをやめられない一番の理由です。
普通の投稿なら、「あとで見よう」が成立します。明日でも来週でも、そこにあるからです。ところがストーリーは、今日見なければ二度と見られません。だから「今」が発生します。あなたが見ているのは、内容ではなく、締め切りなのです。
もう一つ、消えるものには「見逃したかもしれない」という感覚がついてきます。何かあったのだろうか。私だけ知らないのだろうか。この感覚は、内容がどうでもいい日ほど強く残ります。中身を確かめたわけではなく、確かめ損ねた気配だけが残るからですね。
この仕様への対処は、締め切りをこちらで作り直すことです。
見る時間を一日一回、時刻で決める
おすすめは夜です。朝や昼に見ると、その日の残りの時間ずっと引きずります。夜に十分だけ、と決めてしまうほうが、結果的に総時間は短くなります。24時間より長い締め切りを、自分に置く
「三日見なくても、私の生活は何も変わらなかった」を一度体験してください。消えるものを見逃す不安は、実際に見逃してみるまで消えません。三日置いてみて、何か困ったことがあったか。ほとんどの方は、何もなかったと答えます。見逃したものを、あとで聞かない
「そういえば何かあった?」と本人に聞くと、見逃す不安が正しかったことになってしまいます。聞かないままにしておくと、不安は自然に小さくなっていきます。
仕様その2|見たことが、相手に伝わる
ストーリーには閲覧者の一覧が残ります。誰が見たかが、投稿した本人に見えるのですね。ここがフィードとの決定的な違いです。
この仕様は、二方向に効きます。まず、あなたが見ると相手に伝わります。だから「あの人のだけ見ない」という選択が、そのまま無言のメッセージになってしまう。見たくないのに、見ないことの意味を考えてしまうのですね。
逆に、あなた自身が「誰が見に来たか」を確認しにいくこともあります。あの人が見ていない。あの人は毎回見ている。この確認作業は、いちばん静かに気力を削ります。人と会って疲れるのとは違う、じわじわとした消耗です。人からの気配を受け取りやすい方の守り方は、人のエネルギーを受けやすい人の対策で三つの層に分けて扱っています。
この仕様への対処は、三つあります。
- 閲覧者リストを開かない。自分が投稿する側になったとき、リストを開く前に閉じる習慣をつける
- 相手のストーリーを見る/見ないの選択自体を消す。次の見出しのミュートが、これにあたります
- 「見た/見ない」に意味を読み取るのをやめる。相手も、あなたが思うほど一覧を見ていません
三つ目は理屈ではなく、実感として入るまで時間がかかります。焦らなくて大丈夫ですよ。
仕様その3|画面のいちばん上に、丸が並び続ける
三つ目は、いちばん見落とされている仕様です。ストーリーは、アプリを開いた瞬間に画面最上段に並びます。探さなくても、目に入る位置にあるのです。
しかも、未読は色つきの丸、既読はグレーになります。色つきが残っていると、片づいていない感じがします。通知バッジと同じで、消したくなるように作られているのですね。あなたが見ているのは、その人への興味ではなく、色のついた丸なのかもしれません。
ここが分かると、対処はとても具体的になります。見ないようにするのではなく、色つきの丸を減らせばいいのです。
相手に知られずに丸を消す、ミュートという選択
多くの方が知らないのですが、ストーリーだけをミュートすると、相手のストーリーが最上段の並びから消えます。フォローは外れませんし、相手にミュートしたことは通知されません。プロフィールを訪ねれば見ることもできます。
つまり、関係を変えずに、目に入る回数だけをゼロにできるのです。手順はこうです。
直近三日で「見たあと気分が下がった相手」を三人だけ書き出す
全員をミュートしようとすると手が止まります。三人でいいのです。その三人のストーリーをミュートする
相手のストーリーの丸を長押しするか、プロフィールのメニューから設定できます。アプリの版によって場所が変わりますので、見当たらなければ設定内の「ミュート」で探してみてください。一週間後、リストを見直す
戻したい人がいれば戻します。「もう戻さなくていい」と思えた人が一人でもいたら、その一週間は成功です。気まずさが心配な方へ
ミュートは、外すことも伝わることもありません。フォローを外すかどうかで迷っている方は、フォローを外すのが気まずい人へのほうが状況に合うと思います。
ストーリーだけでなく、アプリを開くこと自体をやめたい段階に来ている方は、インスタを見るのをやめたい人のための7日間手順で、開くまでの手数を増やす方法を扱っています。あの丸だけの話ではなくなってきたら、そちらに進んでください。
やめ始めたときに来る、二つの揺り戻し
一つ目は、三日目あたりの手持ち無沙汰です。見ていた時間そのものより、「確認していない状態」が落ち着かない。これは、確認の習慣が切れるときに誰にでも起きます。この時期は、代わりに何をするかを一つだけ決めておくと越えやすくなります。
二つ目は、しばらくして訪れる「見ていないほうが、相手のことを悪く想像してしまう」という現象です。情報が減ると、人は想像で埋めます。ここで一度だけ見に行くと、また元に戻ります。想像が膨らむ日は、その相手ではなく自分の疲れ具合を疑ってみてください。
比べる気持ちが止まらない日が続く場合は、ストーリーだけの問題ではないかもしれません。SNSで人と比べてしまい苦しい時の3タイプ別処方箋が、その日のあなたに合うはずです。
縁切り・開運の視点|見ることも、縁をつなぐ行いのひとつです
昔から、意識を向けた先に気は流れると言われてきました。会っていなくても、話していなくても、毎日その人の一日を三秒ずつ受け取っているのなら、縁はしっかり結ばれ続けているのですね。
ストーリーが少し特別なのは、こちらの気だけが流れていくことです。相手の一日は入ってくるのに、あなたの一日は誰にも届いていない。この片道の流れを毎日繰り返すと、器の中身が静かに減っていきます。見たあとに残る薄い曇りは、その減りの感覚なのだと私は思います。
ミュートは、切ることではありません。流れる先を、いったん自分の側に戻すだけです。戻してみて、それでも会いたいと思う相手がいたなら、その人には画面越しではない形で連絡してみてください。そこに残るものが、あなたの本当の縁ですよ。
まとめ|やめるのは意志ではなく、三つの仕様です
- 24時間で消える締め切りは、こちらで作り直す。一日一回、夜に時刻を決めましょう
- 見たことが伝わる仕様は、閲覧者リストを開かないことと、ミュートで無効にできます
- 最上段の色つきの丸は、三人だけミュートすれば目に入らなくなります
その丸を毎日追いかけさせている関係が、今のあなたにとってどれくらいの重さなのか。一度、外から測ってみませんか。
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